利益相反管理方針の概要
UBSアセット・マネジメント株式会社
UBSアセット・マネジメントは、1860年代初頭にスイスで誕生して以来、およそ150年の歴史と伝統に培われた総合金融機関であるUBSグループの資産運用会社です。長い伝統に支えられた持続可能なサービスと、投資家であるお客様の利益を第一に考えた付加価値の高い商品を提供することを目的として資産運用業に従事しています。
当社では、この目的を達成するために、ビジネス上の関係者と正しく規律を持った関係を維持することが重要であると考えており、以下の通り、お客様の利益が不当に害されることのないよう、当社またはUBSグループ会社の利益とお客様の利益が相反するおそれのある取引を適切に管理いたします。
1. 利益相反のおそれのある取引の類型等
当社とお客様の利益が相反するおそれのある取引の類型としては、以下のようなものを想定しています。
- ・お客様の利益を失わせる若しくは損失を与えることにより、当社が経済的利益を得る又は経済的損失を避ける可能性がある場合
- ・取引を行うことで、通常の手数料や費用以外の利益を当該取引において又は将来得ることになる場合
- ・当社、当社関係法人等及び当社の役職員等とお客様の間で取引を行う場合
- ・お客様の非公開情報又は未公表の重要な情報を利用することで、当社、当社関係法人等及び当社の他のお客様が利益を得る取引を行う場合
- ・お客様の取引と競合する取引を当社又は当社関係法人等が行う場合
- ・当社が同一取引に複数の立場で関与することにより、通常の取引と同様の条件の取引が期待できない場合
具体的には以下のような取引を、利益相反のおそれがある取引として特定しています。
- ・当社の受託しているお客様の運用資産と当社の関係法人等との間で有価証券等の取引を行うこと。
- ・当社の関係法人等が発行する有価証券をお客様の運用資産として組み入れること。
- ・運用資産に係る議決権行使の際、他のお客様、販売会社、当社の関係法人等などの便宜を図る内容の指図を行うこと。
- ・お客様の運用資産の取引を、贈答、接待を受けた証券会社等へ優先的に発注する、優先的にサービスを提供するなど、当該証券会社等の便宜を図ること。
2. 当社の利益相反管理体制
当社で発生する利益相反のおそれのある取引は、社内規程に基づき特定し、個別に定めた方法に基づいて適切に管理します。主な役割は以下の通りです。
コンプライアンス&オペレーショナル・リスク・コントロール部
- ・利益相反管理に関する全社的な管理体制を統括します。
- ・適切な利益相反管理の実施を役職員に指示します。
- ・必要に応じた新たな利益相反管理体制の構築、既存の利益相反管理体制及び利益相反のおそれのある取引の見直しを行います。
各担当部署
- ・利益相反のおそれがあるとして特定された取引について、定められた方法に基づく管理、記録の作成等を行います。
- ・コンプライアンス&オペレーショナル・リスク・コントロール部への定期的な報告を行います。
3. 利益相反のおそれのある取引の管理の方法
当社は、利益相反のおそれのある取引を特定した場合には、その特性に応じ、以下のいずれかの方法、又は複数の方法を組み合わせることで、お客様の保護を適正に確保します。なお、必要な場合には、これら以外の方法を取ることもあります。
- ・利益相反のおそれのあるものとして特定された取引を行う部門とお客様との取引を行う部門を分離する方法
- ・利益相反のおそれのあるものとして特定された取引又はお客様との取引の条件又は方法を変更する方法
- ・利益相反のおそれのあるものとして特定された取引又はお客様との取引を中止する方法
- ・利益相反のおそれのあるものとして特定された取引に伴い、お客様の利益が害されるおそれがあることについて、適切に開示する方法
以上