600年以上の伝統を持つ、
スイスの銀行業がはじまる
UBSが本拠を置くスイス。今日の国際的金融都市としての
ルーツは、中世にさかのぼります。14世紀、
地理的にヨーロッパの中心に位置するジュネーブが
貿易センターとして発展。それに伴い、融資や為替などの
業務が盛んになり、これが銀行業の基礎となったのです。
15世紀には、コジモ・デ・メディチが初めての銀行のひとつを
現在のスイス・バーゼル地方に設立しました。
16世紀に宗教革命や領土拡張をめぐる戦乱が
ヨーロッパ各国で続く中、
スイスには欧州の王侯貴族などの資金が集まり、
現在のプライベートバンクの下地が出来あがっていきました。
背景:コジモ・デ・メディチ(1389-1464年)。
16世紀の宗教改革によって
プロテスタント(新教)が誕生。
商業や得られた富の蓄財が解禁され、
銀行業の発展につながりました。
インフラ建設に沸き立つスイスに、
UBSの前身銀行が誕生。
1848年、現在のスイス連邦がスタートすると、鉄道建設や送電、
および工業の拡張事業などのインフラ整備が本格化。
スイス国内では事業資金などの調達ニーズが高まり、民間株主から
集められた資本を持つ銀行が次々に誕生しました。
UBSは、スイス・ユニオン銀行とスイス銀行コーポレイションという
前身二行の歴史の上に成り立っています。
1862年には、スイス・ユニオン銀行の前身として
所在地の名前を冠したウィンタートゥール銀行が誕生。
1872年にはスイス銀行コーポレイションの前身となる
バスラー銀行がドイツとの国境沿いの町、バーゼルに誕生。
地域の企業を積極的に支援し、発展を遂げていきます。
背景:1862年のスイス・フリブール。この年にローザンヌ-フリブール-ベルン線が開通。
アルプス山脈に囲まれたスイス。
1860年代から山岳鉄道が計画され、
1882年にはゴッダルド鉄道トンネルが
開通しました。
二度の大戦の混乱を経て、
スイスは「冨の避難地」に。
1815年に紛争に関わらない「永世中立国」を宣言したスイス。
地政学的に紛争に巻き込まれるリスクが低く、
経済的にも安定していることから、スイス・フランは
"金よりも堅い"と称され、20世紀になると国際取引における
決済通貨となりました。時は、二度の世界大戦や大恐慌が
立て続けに起きた混乱の時代。政治・経済・通貨という
3つの安定要素が揃い、さらに「銀行秘密」を
国の法律で義務づけた秘匿性も手伝って、
スイスには財産統制や預金封鎖、略奪を恐れた貴族や
資産家の資産が集まりました。世界で特別な存在感を
放つようになったスイスの銀行。
UBSの前身銀行も外国の富裕層の資産管理業務を託され、
成長していきます。
背景:1930年代のニューヨーク証券取引所。1929年から株価の大暴落が起きました。
政治的に偏りがなく、
中立な立場で議論できることから
スイスには国際連合欧州本部をはじめ、
多くの国際的機関が集結しています。
1998年、スイスの二大銀行の
歴史的合併によりUBSが誕生。
第二次世界大戦終結後、UBSの前身である2つの銀行は、
スイスの経済成長とともに発展を遂げ、
規模を拡大していきます。ウィンタートゥール銀行は、
トッゲンブルガー銀行との合併を経てスイス・ユニオン銀行に
名称を変更。その後も国内の大銀行を買収し、
1962年には資産規模でスイス最大の銀行となりました。
バスラー銀行はスイス銀行コーポレイション(SBC)に改称後、
海外に拠点を広げ、ブリンソン・パートナーズインクや
英エス・ジー・ウォーバーグを買収・合併し、
国際的な存在感を高めていきます。そして1998年、
スイス・ユニオン銀行とスイス銀行コーポレイションが合併し、
現在のUBSが誕生したのです。さらに、新生UBSは
2000年にアメリカの大手証券会社であるペインウェバーと合併。
世界最大級のグローバル金融機関となりました。
背景:UBSの鍵マークは、前身であるスイス銀行コーポレイション(SBC)の1937年当時の
コーポレートアイデンティティに由来しています。
日本がいざなぎ景気と言われた
1960年代。UBSは1966年に
日本拠点を開設しました。
2012年、150周年を迎えたUBS。
日本でも半世紀の歩み。
1862年の誕生から、一世紀半を超える歴史を刻んできたUBS。
世界の主要な金融センターを含む50ヵ国余で事業を展開し、
その強固な財務基盤は主要格付け機関から高い評価を得ています。
日本においても、高度経済成長期の1966年にいち早く駐在員事務所を
開設し、2016年に50周年を迎えます。
以来日本に根ざし、歩みを続けてきました。現在ではUBS銀行東京支店、
UBS証券株式会社、UBSアセット・マネジメント株式会社の
三法人を通じて、個人富裕層および法人・機関投資家のお客様向けに
幅広い金融商品とサービスをご提供しています。
UBSはこれからも、グローバルなネットワークを活かし、
日本のお客様に厳選されたソリューションをお届けしていきます。
背景:UBSチューリッヒ本店。UBSはスイスのバーゼルおよびチューリッヒに本拠を置いています。
UBSアセット・マネジメントは、
UBSグループの資産運用部門として
個人投資家、機関投資家や金融仲介企業のお客様に
運用ソリューションをご提供しています。